パタンナーの中途採用の選考で一番のポイントは?
パタンナーの転職を考えるとき、まず最初にネットでいろいろな求人情報をチェックしますよね。
典型的な求人情報をもとに、攻略のポイントを考えていきます。
まずパタンナーの転職で一番ポイントになることですが、
それは、パタンナーとしての実績、です。
どんなデザインに対して、どんなパターンを組んだのか?
その時の視点にどんな独自性・オリジナリティがあったのか?
過去に何点ぐらいのパターンを作ったのか?
など、パタンナーとしての実績を実績のベースとなる独自性の有無、が一番大きなポイントとなります。
これについては、これまでに自分が作ったパターンを一覧にして、パターン図も出力し用意しておくとよいでしょう。
※未経験からパタンナーに転職したいという方
未経験からパタンナーに転職する場合でも、パターンメイキングの基礎スキルの習得が必要になる場合がほとんどです。
こちらの記事を参考に、パタンナーへの転職のステップを検討してみてください。
次のステップはブランド研究、会社研究です。
パタンナーとしての経歴のたな卸しが終わったあと、やるべきことは、
ブランド研究、企業研究
です。
研究というと、ブランドや企業のコアとなる考え方やコンセプトを理解すること、のように思うかもしれませんが、それだけではありません。
パタンナー転職で必要なブランド研究や企業研究は、
志望するブランドや企業が今後何をしようとしているのかを理解する
ことが入り口になります。その上で、ブランドや企業のサイトはファッション関連サイトなども活用して、
自分が希望するブランドの市場が今後どうなっていきそうか?その時にこのブランドはどう変化していこうとしているのか?
について自分の意見をまとめておくことです。
ブランドや企業がどう変化していくのかわかりにくい場合は、「ブランドや企業がどう変化していくべきか?」について、自分の意見をまとめておく程度でよいと思います。
ここまでの作業で、ブランドや企業の理解度は相当高まっていると思うので、この段階ではじめて、
あなたがこのブランドや企業に惹かれたポイントを、あなたが今後やりたいことを通じて整理しておく
とよいと思います。よく「志望理由」とか「志望動機」とかいわれることですが、理由を語るのではなく、あなたがそのブランドの担当となることで、どんなことをしたいのか?パタンナーとしてどんなチャレンジをしたいのか?を整理しておくことがとても大切です。
結果的に他の人と同じことになってもそれはかまいません。やりたいことは同じでも、
・これまでどんな経験をしてきて、
・だから、このブランドやこの会社でこんなことをしてみたい
というストーリーは、千差万別なものになるはずです。
パタンナーの求人はそもそもがあまり多くないということもありますので、このあたりの「転職をする上での基本的なポイント」をいかにきちんと整理しておくかがとても重要となりなし。
特に、東京のアパレル企業は人気があるので中途採用の倍率も相当高くなることがほとんどです。
あとは、実際の求人情報をみながら留意点を整理しておきましょう。
実際の求人例でみていきます。
これはユニクログループの人気企業・GUのパタンナー募集の求人内容です。
この求人情報で注目すべきは、大きく二点です。
日本発・世界で大成功する低価格のファッションブランドを確立し、世界中のあらゆる人が本当に自由にファッションを楽しめるようにすることをともに目指してください。
と、もうひとつは、
■求める適性 (1)市場や媒体情報を貪欲に収集し、パターンに活かせる力
です。
そのために必要な準備は、
自由にファッションを楽しむために、GUが必要なことは何かを自分なりに考えておくこと
と
アパレル業界の情報を日々収集し、自分なりに解釈し、パターンメイキングに活用する
ことです。パタンナーのセミナーがあれば自分で費用を負担してでも参加してみることなども必要かもしれませんね。
人気のアパレル企業ほど、このような「貪欲さ」や「向上心」を選考時に重視する傾向があるので、その点も踏まえて、経歴書を書いたり、面接の準備をしておくとよいと思います。